食器を洗う

2004年7月17日
朝、目が覚めると
ベッドから落ちていることに気がついた
そこで
這い上がり
もう一度目を閉じた

目が覚めてカーテンを開けると
夜になっていた
そこで
カーテンを閉じると
缶ビールの栓を開けた

なにか食べようとキッチンに立つと
使える食器が一つも無かった
そこで
必要なものだけ洗った

包丁で指先を切ってしまった
少し酔っているのだろうか
指先を血が流れていく
そこで
ブラッディメアリーをつくった

子供の国

2002年10月5日
子供の国には子供がいっぱい
みんないっぱい遊んでいる
僕も子供の頃子供の国で遊んでいた

今では子供の国は遠い
まるで夢のような滑り台
延々と続くジャングル
だんだん薄まる記憶

スケール比でいうところのアトラクションと子供
今では何かが逆転している

笑い酒と世界

2002年9月29日
飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで
世界は僕を中心に
飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで
僕は宇宙と同じ大きさ
まわってまわってまわってまわる

回転の中心となる
優しさと暴力を持って
流れ込む液体の
上澄みだけを楽しげに
宇宙とは僕であり
僕は宇宙である
僕は宇宙を内包し
酒の力を借りてまわる

全ては僕を中心に
暴力的に流れていく
体内に入るのはほんの一部
いくら欲しても流れてこない

宇宙を酒とともに旅しよう

波が来ない

2002年9月16日
波が来ない
誰もいない
波が来ない
それはなぎ

波が来ない
誰も来ない
波が来ない
何も来ない

見ているだけの僕
何も出来ないまま
波が来ない理由について考える

風を集めればできるかな
できないことはいっぱいある
できることは少ない
だからやってみる

とりあえず飲んで寝る

空き缶

2002年9月8日
空き缶は飲んだらくずかごへ
久しく聞かれなかった言葉
ペットボトルはキャップとラベルを分別して
あ、それポイントシールがついてるじゃん

リサイクルされる子供のころ

郵便局員

2002年8月7日
―この手紙はいつ届きますか?
―わかりません

彼らの答えはいつもこう
君への大事な手紙なのに


結婚前夜

2002年7月6日
独りでいることに疲れ
結婚を選択した
もうだめだ

墓場?
いや
やっと生まれ変われるんだ
新しい自分に

楽しい生活!
うまいビール!
祝杯だ!
シャンパンは一人で飲んでも味がしない
2人!
おお2人!

後退ではなく前進
でも幼稚な思いで
子供のように
生きられたらなぁって


みずみずしい水菜が
手に入りましたよ
ああ、じゃあビールください
うんと冷えたやつね
おいおい、冷し過ぎじゃないの
ってくらいがちょうどいいんだよ

新しいきゅうりが
手に入りましたよ
ああ、じゃあかごにいれて流水に
ととろじゃないけど
やっぱこれでしょ
彼もうまそうにほうばるはずだよ
なんてったって
ビールのコマーシャルにでているんだからね

うまいビールが
手に入りましたよ
うん、ビールも気分で替えるべきもの
いつもらがーなんていってるおやじは
びーるのことなんてなんにもわかっちゃ
いないよ
ただ、自分のいつもを崩されたくないだけ

よわいものには恫喝し
つよいものにも狡猾に

音楽だ!ぼくらを救うことができるのは
音楽しかない!!
とかいうことはどーでもいいから
おんがくにあわせてめちゃめちゃうたって
おどってみんなでさわごう
ビールがあるともっといいな


ケータイ

2002年6月5日
みんなケータイで話してる
マクドナルドの中で
ひとり新聞を読む
バトル欄
対抗意識

みんなケータイを見て
いる地下鉄
空港までは家から11分
ケータイからは
3パケット

―世界に近いのはどっち?


☆論文

2002年6月2日
やっと分かりました
論文は一日にしてならず
百枚の紙も一枚から
締め切り迫らないとダメな性格
喉もと過ぎれば熱さも忘れる

なんで図書館は月曜日休みなんだぁ

死んだふり

2002年5月10日
死んだフリしてる猫
僕が去ると起き上がる
死んだフリしてる犬
僕が近づくとほえ始める
死んだフリしてる亀
動きののろいだけなのか
死んだフリしてる熊
の前で

死んだフリしてる君
クラスの中で
死んだフリしてる彼女
太陽の照る間は
死んだフリしてる僕
気がつけば起き上がれない

☆たまには

2002年4月24日
 そうですね、あんまり詰めすぎはいけないと思うんですよね。
やはり、なんでもそうで。
いきすぎはどうかなって、もう。
もちろん、それをうまく昇華した人は天才って呼ばれるのだろうけど。

うん、センスに頼ってるのもダメだと思うんですよ。
センスなくても、身体でぶつかっている奴。
分かりやすく言うと一生懸命っていうのかな。
『親日でいうところの、セントーンばかりひたすらしてる
ヒロ斎藤みたいな生き方』(courtesy by a firend of mine)。

そういうのって、認めるべきだと思うんです。

え、僕?
僕はと言えば、ものすごく、中途半端なんですけど。

俺だけ

2002年4月23日
俺だけ電話番号を聞いてもらえない
俺だけ話を聞いてもらえない
俺だけ歌を聞いてもらえない
俺だけ独りで帰ってる

俺だけ、俺だけ。

居心地悪くしてるのは、俺自身じゃないの?

空を見上げよう。そして、自分を見よう

まず自分から、まず自分から。

花を枯らさないように。
水をかえる。


何にもない

2002年4月18日
おお!美しきなんにもない
なんにもいらないよ、僕の人生には
何ができるの?みんなのために

おお!素晴らしきなんにもない
本物なんて何処にもない
だってすべて隠されているから
そしてみんな存在すら忘れてしまう

だからこそ、なんにもない
なんて素敵なんだろう!
身体を動かせ、細胞の一つ一つを意識下に

おお!美しきなんにもない
なんにもいらないよ、僕の人生には
君以外のだれひとり



タクシーに乗ろう

2002年4月5日

バス停の隣に列をなす
タクシーに乗ろう
そして窓を蹴破ろう
僕は彼らから
背筋を伸ばすことを教わりたくない


水の流れのように

2002年3月19日
水は上から下に流れる
そう決まっていると思ってるでしょ
でも上に向かって流れることもあるんだよ

火は下から上に向かって進む
そういうものだと思ってるでしょ
下にいれば安全ってわけでもないんだよ

すべてを疑え!
―僕は上へと流れる水であり、
下に向かって進む火だ

抱え込む

2002年2月14日
君が膝を抱え込む
君は誰にも話をしない

君が秘密を抱え込む
君は誰にも話をしない

ねぇ、抱え込むことは逃げていること
広める努力をおこたってるんだよ

僕が膝を抱え込む
僕は誰にも話をしない
僕が秘密を抱え込む
僕は心を放ちはしない

なぁ、抱えこんだっていいよな?
そして秘密は墓場まで
―発酵する残された思惑

ポラロイドで撮ろう
何を撮ろう
すぐに見えるかな

ポラロイドで撮ろう
君を撮ろう
君の中まで写るかな

ポラロイドで撮るのが好きなのは
君の心が写るから
ポラロイドで撮るのは
糸を紡ぐのと同じこと

でも
ポラロイドで僕を撮らないで
僕の心が写るから
―蝋が溶ければ芯は灰と化す

黄金色の液体に宿る

2002年1月30日
黄金色の液体に宿る
漲る生命力を飲み干す
舌の上を滑り、喉を潜り
胃袋に到達する前に脳に染み込む
ああ!なんて素晴らしい液体なんだろう

ただ、翌日に残る液体は
腐った空気と退廃の色
流しに吸いこまれる思い出は
身体の中から出でた膿

おお!なんて素晴らしい液体なんだろう
―僕の身体は泡に消える

When you say "it’s just a fact",
I say "it’s just a fuck".

1 2 3

 
NU

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索